< はじめに >
とにかく「TOEIC新公式問題集」をやり込むでも言いましたが、TOEIC対策において、ディクテーションは必ずしも必要ではないと思います。オーバーラッピングとシャドウイングだけでも十分高得点が狙えます。
もちろん、ディクテーションを取り入れたいストイックな方は止めませんし、高い効果があるでしょう。ただ、ディクテーションは負荷が大きく、継続が難しいという大きなデメリットがあります。特に、これまであまり英語に触れてこなかった方は、ムリにこの勉強法を取り入れずに、オーラーラッピングとシャドウイングに集中して、まずはTOEIC 800点以上を最短最速で目指しましょう。
※スポンサーリンク
<ディクテーションのやり方>
そもそもディクテーションとは、「音声だけを頼りにその英文を書き取る練習」のことで、精聴のための最強トレーニングと言われています。大変な勉強法ですが、それだけの効果はあります。
自分が聞き取れない発音・エゾン(音の連結)・消失・省略が洗い出せるのはもちろん、その箇所を重点的に何十回何百回と繰り返し聞く、集中して聞く、というところがディクテーションのポイントです。
それでは、やり方をご説明します。
1. CD等の音声とスクリプトが付いた英文素材を選ぶ
1つ1-2分のものが継続しやすいです。その点でダイアログ1800やTOEIC公式問題集のリスニングパートは最適です。ただし、オーバーラッピング、シャドウイングを行っていない新しい素材を選んで下さい。
(*素材選びは、精聴のオススメ素材もご参考下さい。)
2. 英文スクリプトを見ずに3回聞く
3. 英文スクリプトを見ずに繰り返し聞き、英文を書き取る
・聞いては止め、聞いては止め、の繰り返しで英文を書き取っていきます。初めのうちは驚くほど進みません。3-4語聞いては止め、書き出し、巻き戻して、聞いて止め、書き出す、を繰り返しになるでしょう。1分ほどの英文を書き取るのに30分ほどかかります。
・書き取りは紙と鉛筆でもOKですが、パソコンのテキストファイルにキーボードで打ち込む方法がオススメです。私も昔は紙と鉛筆でディクテーションを行っていましたが、追記や修正が難しいんですよね。スペルミスも多くて嫌になりますし。そこで現在は、パソコンのテキストファイルに打ち込む方法で行っています。キーボードで打ち込む方が、スピード感を持ってディクテーション出来ますし、追記や修正も簡単です。スペルチェックも自動でされます。面倒くさいディクテーションの練習が、かなり効率アップするので、ぜひお試し下さい。
4. 9割以上書き出せたら、英文スクリプトを見て答え合わせをする
目標は9割以上書き出すことです。9割到達するまで、何十回、何百回と聞いて下さい。いくら聞いても分からない時もあります。その時は文法知識や文脈などを総動員して書き出して下さい。こうする事で、予測する力・文法で補う力も養われます。スペルミスは気にしなくてOKです。
5. オーバーラッピング、シャドウイングの練習用素材に追加する
以上です。
9割以上書き出すというのがポイントです。ここで時間をかければかけるほど、スクリプトを見た時の、感動(または悔しさ)が増大し、聞き取れなかった箇所が頭にしっかり残ります。
※スポンサーリンク
♠♣♥♦♠♣♥♦♠♣♥♦
< 基礎力養成編 >
↓ リスニング(基礎) のメニューはこちら ↓
- 初心者には無意味な英語シャワー(多聴)
- 精聴と多聴
- 精聴のための勉強法 -オーバーラッピング編-
- 精聴のための勉強法 -シャドウイング編-
- 精聴のための勉強法 -ディクテーション編- ← 今ココ
- 精聴のオススメ素材