私は昔、とにかくたくさんの英語をシャワーのように浴びれば、英語が自然に聞ける、話せるようになると幻想を抱いていました。留学した人は、英語をシャワーのように浴びてマスターしているので、同様に勉強すればマスターできると思ったからです。
自分のレベルよりもはるかに高い、ニュース英語(CNNなど)や英語ドラマ、参考書などをMD(今では死後ですが)に録音してひたすら聞いていました。というよりも、集中せずに聞き流していました。今では愚かすぎて笑ってしまいますが、寝る時も流しっぱなしで睡眠学習していたこともあります。
結果、リスニング力は全く上がりませんでした。
原因は、①聞き流している事で勉強した気になっている、②レベルが高い素材のため分からなすぎてすぐに飽きる、の2点が大きかったと思います。
留学で英語をマスターする人は、必死に集中して聞く、レベルが高くてイヤになっても逃れられず聞き続けないといけない、といった理由でマスターできているのだと思います。日本に住みながらも高いモチベーションを維持し、必死に集中して聞ける方ならどんな方法でもマスターできるでしょう。しかし、私も含め大半の人は、そこまでのモチベーションを維持できないと思います。
普通の人がリスニングの基礎力をつけるためには、
・自分のレベルにあった素材を選択する
・ひたすら精聴を行って、英語独特のリエゾンやリズム感を頭に叩き込む
・英語シャワー(多聴)には手を出さない
が大事です。
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【補足】
上級者なら英語シャワー(多聴)でも効果があります。上級者とは、リスニング素材の6〜7割以上が聞き取れる人です。逆に言うと、6〜7割以上聞き取れる素材を使えば、英語シャワーも意味があると言えます。しかし、初心者で6〜7割以上聞き取れる素材はほとんどありません。(*スピードが遅い・語彙レベルが低い素材ならありますが、それを多聴するよりは、TOEICレベルのリスニング素材を精聴する方が、初期のうちは効果が高いと思います。)
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