英語力とは、語彙力・文法力・リスニング力・リーディング力・スピーキング力・ライティング力の総合力です。いろいろな能力を高める必要があります。
しかしこの中で習得が最も難しいのは、高いリスニング力だと思います。
TOEICレベルのリスニングであれば、それほど難しくないでしょう。ここでお話しているのは、ネイティブの生英語が聞き取れる高いリスニング力のことです。
少し前までは、スピーキングが最も難しいと思っていました。しかし、瞬間英作文に出会い、短期間でスピーキング力を大幅にアップさせることができました(スピーキング参照)。
といっても、言いたいことを誤解なく伝えられる「最低限のスピーキング力」です。
このレベルに達したとき、重要な2点に気づきました。それは、
(1)「英会話に高いスピーキング力は必須ではない」
(2)「英会話に高いリスニング力は必須である」
ということです。
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会話とは、言葉のキャッチボールです。会話を続けるためには、キャッチして返球しなくてはいけません。最低限のスピーキング力を習得した私は、へなちょこでも返球する事ができるようになりました。
では、キャッチの方はどうでしょう?
これはいつまで経っても難しいままでした。
リスニング用の参考書で勉強することで、TOEICレベルは問題なくなりました。しかし、いざネイティブと会話すると、別次元のスピードに圧倒されました。
仕事で接する場合は、手加減してくれるネイティブも多いです。難しい単語・文法は使わず、ゆっくり話してくれます。発音がキレイな方なら、まるでTOEICのようです。
しかし、中には全く手加減してくれないネイティブもいます。手加減してくれるネイティブであっても、ディスカッションが白熱するとついていけませんし、ネイティブ同士の日常会話もついていけません。
訛っているネイティブもいます。
非ネイティブの方は基本的に分かりやすいですが、中国訛りやフランス語訛りがひどくて聞き取れない、というパターンもあります。
キャッチは鬼のように難しいのです。
へなちょこ返球ができても、キャッチできなければ会話は続きません。そして、先ほどの2点に気づくのです。
(1)「英会話に高いスピーキング力は必須ではない」
(2)「英会話に高いリスニング力は必須である」
これに気づいた私は、高いスピーキング力のためのトレーニングは中断し、高いリスニング力のためのトレーニングへと進むのです。
【補足】
念のため「へなちょこ返球」を定義すると、「自分の言いたい事を誤解なく、かつ相手がイラつかない程度のスピードで伝えられる」といったところです。
「相手がイラつかない程度のスピード」というのがポイントです。
大抵の方は時間さえあれば(例えばメールであれば)、「誤解なく伝える」はクリアできるでしょう。しかし、スピードをクリアするのは難しいのではないでしょうか?スピーキングが一気に難しくなる理由はこれです。そして、この問題は瞬間英作文でクリア可能です(スピーキング参照)。
⇒ リスニングができない4つのパターンとその対策 へつづく
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